CMでウナシリーズ最強処方が登場というのを見ました。
ウナシリーズは虫刺されや湿疹に使う塗り薬にシリーズで、
これの最強ということで、
使用目的は、
ノミ、ダニ、クラゲ、ムカデ、毛虫なんかの強烈ん虫刺されをターゲットにしています。
このノミやダニなんかの手強い虫刺されをターゲットとした商品には、
ムヒアルファEXがよく知られています。
今回はそれに対向する形の処方になっているんだけど、
違いはあるのでしょうか?
ムヒアルファEX
有効成分(100g中)
吉草酸酢酸プレドニゾロン(PVA) 0.15g
塩酸ジフェンヒドラミン 1.0g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル1.0g
イソプロピルメチルフェノール 0.1g
ウナコーワエース
有効成分(100g中)
吉草酸酢酸プレドニゾロン(PVA) 0.15g
リドカイン 1.5g
塩酸ジフェンヒドラミン 1.0g
l-メントール 3.5g
dl-カンフル1.0g
一番の有効成分は吉草酸酢酸プレドニゾロン(PVA)でいわゆる副腎皮質ステロイドホルモンである。
これが、炎症やかゆみに強力に作用する。
ステロイドはランクがあって吉草酸酢酸プレドニゾロン(PVA)はどれくらいのらんくなのだろうか?
吉草酸酢酸プレドニゾロン(PVA)は医療用の薬で言うと、
リドメックス軟膏やリドメックスクリームに使用されている成分だ。
ステロイドは強さごとに5段階にランク分けされていて、
このリドメックスは下から2番目のミディアムランクのステロイドだ。
リンデロンVG軟膏がストロングランクだからその下のランクだ。
さらに、
リドメックスは0.3%吉草酸酢酸プレドニゾロン(PVA)軟膏だから、
このウナやムヒはこれの半分の濃度の塗り薬だ。
つまり、
ステロイドの薬としてはそんなに強いということはない。
つぎに、
共通して入っているものとして、
塩酸ジフェンヒドラミンがある。これは抗ヒスタミン剤といって、
アレルギーの症状を抑える効果がある。
ヒスタミンは痒みや蕁麻疹の原因になるので、そのかゆみ原因物質のはたらきをブロックし、かゆみの元をおさえます。
病院の薬でいうと、レスタミンコーワクリームに使われている薬だ。
ステロイドを使いたくない時の痒み止めとしてよく使用されている。
l-メントールやd-カンフルも共通して入っているが、
これは清涼剤だからなんてことはない、スースーさせることで痒みをごまかしてくれる。
さて、
一番の違いは、リドカインだ。
ウナの方にだけリドカインが含まれている。リドカインは局所麻酔薬なので、
痛みに効果があるんだけど、痛みとかゆみって似たようなものだから、痒みにも効果があるんだ。
局所麻酔作用によって、かゆみの伝わりを止めかゆみを感じにくくしてくれます。
また局所麻酔薬は即効性があります。
このリドカインが入っている分、ウナのほう効きそうな気がします。
あとから発売したのだから、ちょっと差を付けないと売れないからね。
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