その種類によって、効き目や価格が違ってくるので、たくさんの種類が売られているビタミンCの中で自分にあったものを探すときの目安になります。
ビタミンCは、栄養素としての名前なんだけど、成分名でいうとアスコルビン酸ってのがビタミンCの正体です。
実は、このビタミンCでひとくくりにしていますがサプリメントの成分を比べてみるとアスコルビン酸にもいくつか種類があることがわかります。
まず3種類あり、
・アスコルビン酸ナトリウム
・アスコルビン酸カルシウム
・アスコルビン酸(原末)
アスコルビン酸ナトリウム
いわゆるアスコルビン酸塩というもので、アスコルビン酸にナトリウムが結合した構造になっている。
ナトリウム塩を構成することで、構造的に安定し、水にも溶けやすいのが特徴です。
合成も容易であることから一番安価に購入することができます。
やたらと安いサプリメントはこのアスコルビン酸ナトリウムが使用されています。
名前からも想像がつく通りナトリウムが結合しているので、ビタミンCを摂取すると同時にナトリウムも摂取することになる。
ナトリウムの代表的なものといったら食塩がありますが、食塩って高血圧や動脈硬化の原因になるから人によっては摂取を制限したりしますよね?
ナトリウムを摂取することは、食塩を摂取することと、ほぼ同義であることから、このアスコルビン酸ナトリウムは食塩制限している人には使いづらいわけです。
どのくらいのナトリウムが含まれているのでしょうか?
アスコルビン酸ナトリウムの分子量は198です。そのうちのナトリウムの分子量は23です。
ビタミンCを積極的に摂取するのであれば、1日2000㎎摂取します。
アスコルビン酸ナトリウム:2000mgにたいして、その中にナトリウムは、230mg含まれます。
230mgのナトリウムは食塩当量で0.64gになる。
成人男性の食塩は1日9gが目安。
制限している人だと6gくらいが目安。
6gを考えると食事以外で0.64gだと1日量の1/10をサプリメントだけで摂取してしまうのでこれは考慮したほうがいいだろう。
逆に、健常な人であれば0.64g程度であればさほど気にするほどの量ではない。
価格が安いので、こちらを選ぶメリットは十分にある。
アスコルビン酸カルシウム
アスコルビン酸のカルシウム塩です。ナトリウムの代わりにカルシウムで置換してあるので、高血圧の方であってもナトリウムの摂取を気にすることなく使えます。
ビタミンCと一緒にカルシウムも摂取できるので一石二鳥です。
価格はアスコルビン酸ナトリウムよりはすこしだけ高いが、それでも比較的安価です。
一応、カルシウムも1日の摂取上限が決まっているので、考慮したほうがいい。
カルシウムの摂取の上限量は2500mg/日とされていて、
アスコルビン酸カルシウム2000mgに、カルシウムは約200mgくらい含まれています。
何も薬を服用していない健常な人であればこの上限量を超えることはまずないのであまり気にしなくてもいい。
むしろカルシウムも摂れて一石二鳥である。
気をつけないといけないのが、ビタミンDやカルシウムを治療薬として使用している人です。
ビタミンDは骨粗しょう症の治療にもちいられ、カルシウムの吸収を高める効果がある、それに加えて医薬品としてカルシウムが処方されている人もいる。
ビタミンCだから大丈夫といって服用してしまうと高カルシウム血症のリスクが高まる。
高カルシウム血症は腎臓を傷めたり、飲多尿、元気消失、嘔吐、便秘、衰弱などを示す。意外と怖い病気です。
アスコルビン酸原末
これが一番純粋なビタミンCです。
値段も一番高いです。
アスコルビン酸は酸性を示す物質です。酸性物質はお酢を想像すればわかると思うが、酸っぱい。
ナトリウム塩やカルシウム塩になるとpHがあがるから酸っぱさはマイルドになる。
ということで、一番純粋なアスコルビン酸が一番酸っぱい。
ナトリウムやカルシウムが入っていないので相互作用やナトリウム摂取を気にしなくていい。
医師の処方箋で使用されるビタミンCはアスコルビン酸を使用しています。
たとえば、シナール錠、ハイシー顆粒なんてのアスコルビン酸ですね。
治療で、ナトリウムやカルシウムを考慮するなんてめんどくさいことしなくて済むからです。
これすごくないですか?原末200gですよ。だいたい2000円くらいです。1日の目安が2gです。原末なので2gつまり2000㎎ですね。
1袋で100日もつ計算になりますよね。原末が一番高いはずだけど大袋でまとめ買いしたらこれが一番やすいです。
まとめ
どれもビタミンCとしての効き目は同じなので、
あとは、食塩を気にするのか?カルシウムをとりたいのか?値段が安いほうがいいのか?
を考慮して決めるといいだろう。
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