2014年5月8日木曜日

病院でくれるシナールとトランサミンって何?

Posted on 12:04:00 in
皮膚科を受診した時に、よく処方されるシナールやトランサミンってなんでしょうか?

病院で処方されるときは、

火傷、傷、しみ、肝斑なんかで処方されます。

火傷や傷に直接効果があるわけではなく、

色素沈着を抑えてくれるので、火傷や傷跡を目立たなくすることが目的です。

処方例
シナール錠 3錠
トランサミン錠(250) 3錠
毎食後 30日分

こんな感じが多いんじゃないかな?

まず、

シナール錠ですが、

これはいわゆるビタミンCです。

ビタミンCは美白のビタミンとして有名でシミの原因になる、

メラニンが作り出されたり、蓄積するのを防いでくれます。

また活性酸素を除去して老化を防いでくれるとも言われています。

ちなみに、

シナールの添付文書上の効能効果は、
本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦等),炎症後の色素沈着
なお,効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
添付文書の効能効果っていうのは、

医薬品の保険適用の範囲を示していまする。

皮膚科で治療だと、炎症後の色素沈着ってのが該当する。

これがシミにも効果がるわけだ。

シミは病気とはされていないので、シミ自体には保険が適用されないのだか、

病院の医師によっては別の病名として薬をだしてくれる場合があります。

ただし、

最期の行に「効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない」との文言があることから、

長くても半年くらいが目処になるだろう。

この期間を過ぎると保険が効かなくなる。

トランサミン
これがシミ(肝斑)の治療でもっとも効果的とされている薬剤です。

これに比べたらビタミンCの方はおまけみたいなものです。

抗プラスミン薬という薬で、

トランサミンカプセルの添付文書上の効能効果は、
・全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
・局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
・湿疹及びその類症、蕁麻疹、薬疹・中毒疹
・扁桃炎、咽喉頭炎
・口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター 不思議な薬で色んな症状に効果があります。

止血剤としてつかったり、消炎剤としてつかったり、蕁麻疹の薬として使ったりと用途は様々です。

どれも効き目は抗プラスミン作用が関与していて、劇的に効くというものではないが、古くから使われている薬で、

安全性も確立しており、長期に服用しても安心な薬剤ではある。

抗プラスミン作用というのは、プラスミンの阻害作用のことをいい、プラスミンはメラノサイト活性化因子と呼ばれており、

メラノサイトが活性化すると、シミの原因であるメラニンが生成されるのでその働きを抑えることでシミに効果が期待できるわけだ。

トラネキサム酸は安全性が高いとされていることから、医師の処方がなくても市販薬として、

ドラッグストアなどのレジで購入することができる。

今現在、

トラネキサム酸のシミ目的で使用されている薬はトランシーノだけである。

最近は、トランシーノからトランシーノⅡに切り替わったみたいで、

1日の成分量は同じで、1日2回の服用で済むようになったので簡便になりました。


トラネキサム酸 750mg
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 6mg
パントテン酸カルシウム 24mg
内容を病院の医薬品名になおしてみると、

トランサミン錠+ハイチオール錠+シナール錠+ピドキサール錠なので、医療用美白成分オンパレードですね。

いちおう、

肝斑以外のシミには、

臨床データを取得しなかったので肝斑専用品ってことになっているけど、

傷跡処方としてよく使用される内容なので、普通のシミにも効きそうな気がする(テキトー)。

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