2014年5月20日火曜日

皮膚科でもらうハイチオール錠と市販薬の違いは?

Posted on 14:22:00 in
ハイチオールCは市販薬としてドラッグストアで売られていますね。

おもに美白効果を期待してシミそばかすの改善に使用します。

実はハイチオールはドラッグストアだけでなく病院でも処方されるお薬なんです。

市販薬の名前はハイチオールCだけど、病院で使う薬の名前はハイチオール錠という薬でほとんど同じ名前のものが使用されています。

中身はおなじLシステインなのですが医療用のハイチオール錠は医師の処方箋がないと購入することはできません。

この医療用のハイチオール錠の説明書を詳しくみてみます。

ハイチオール錠の医薬品添付文書より
効能・効果
①湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑
②放射線障害による白血球減少症。

用法・用量
湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑に対しては、
L-システインとして1回80mgを1日2~3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
ハイチオールの有効成分は、L-システインです。

L-システインはアミノ酸の一種でもともと体内にあるものです。皮膚や髪の毛や爪などにも多く存在して体の内側から代謝を助ける働きがあります。

病院の医師がハイチオールを処方するときは、上記の効能・効果の範囲で使用しないと健康保険を使用して薬を処方することはできません。

効能効果にシミやそばかすは入ってないですね?

これは、シミやそばかすが病気ではないからです。だから、美白目的で使用する場合は本来であれば健康保険を使用することはできず、自由診療(自費)で処方してもらうべきものになります。でも、ハイチオールを保険で処方する医師は意外と多いです。

保険で使用するということは医師は湿疹や蕁麻疹という病名で使用します。

逆に、市販薬は健康保険の範囲なんて気にしなくてもいいので肌の美白やしみやそばかすに思う存分使えるのです。

アマゾンや楽天でも簡単に購入できます。

ちなみに、医療用のハイチオールは解毒薬というカテゴリーに分類されています。

なぜ解毒薬として使用できるのかというと、L-システインは体の中で解毒を助けるとされているSH酵素を活性化してくれるからです。

SH酵素は解毒以外にも皮膚の代謝を高めるので解毒薬としてだけでなく皮膚トラブルにも使用することができます。

また皮膚トラブル以外にも、解毒薬の応用でL-システインは二日酔いにも効き目があります。

病院では二日酔いにL-システインが処方されることはまずないけど、市販のハイチオールのパッケージには「二日酔いに」とハッキリと記載されています。

二日酔いの原因はアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドが気持ち悪さの原因なのですが、L-システインは、このアセトアルデヒドを直接分解したり、分解酵素を活性化して分解を促進してくれる働きがあります。

アセトアルデヒドの分解を助けるので、直接気持ち悪いのを治すわけではありません。

できればアルコールをのむ前に服用しておくと原因物質アセトアルデヒドが分解されるので二日酔いになりにくくなります。

さて一番使用頻度が高いのが美白目的ですが、なぜ美白に効き目があるのでしょうか?

これも前述しているSH酵素の活性化のおかげです。

SH酵素を活性化すると皮膚の代謝が促進されます。皮膚は次々と新しい皮膚が作られるんだけど、サイクルがありだいたい42日間で皮膚は新しいものにとってかわります。

このサイクルが乱れるとシミやそばかすや肌荒れの原因になるので、このサイクルを正常化してくことで様々な肌トラブルを改善してくれます。

それにくわえて、ビタミンCと協力してコラーゲン生成を助ける働きもあるのでキメの細かい肌にしてくれます。

シミに効くっていわれているのは、皮膚のターンオーバーを促進するので溜まったメラニンを古い角質と一緒に剥がしとってくれるからです。

市販のハイチオールCと病院のハイチオール錠のL-システインの含有量は同じである。

市販薬のハイチオールCにはL-システインの他にも美白を助けるビタミンCやパントテン酸カルシウムが配合されているため、

より美白目的には適しているといえるます。最近ではよりシミに効果が出るようにプレミアム版なんてのも発売されています。

2 件のコメント

  1. すごく分かりやすく、ためになりました。(*^▽^*)

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  2. アルコール分解の効果があるんですね、二日酔いになりにくいのはいいです。

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