2014年5月29日木曜日

タバコを吸う人はビタミンCが不足するというのは有名な話である。

タバコの有害物質を解毒するために消費されているとされていて、

具体的には、

タバコを1本吸うごとにビタミンCは20-40mg消費されるといわれています。

ビタミンCの成人1日当たり摂取量として、厚生労働省が推奨している量は100mgであることから推察するに、

この1本20-40mgという消費量がいかに多いかがうかがえる。

喫煙者は、肌の老化が早いといわれているが、これはビタミンCの不足が一因にある。

ビタミンCはコラーゲンの合成を促進して、弾力のある肌を保つ働きがある。

また、

強い抗酸化作用があり活性酸素やフリーラジカルといった体を老化させる原因物質を還元して除去してくれる。

ビタミンCは容易にサプリメントで摂取することができるので、

喫煙者は積極的に摂取するといいだろう。

美白目的で使用するのであれば、1日ビタミンC1200mgくらいの摂取が必要であるが、

喫煙者に関しては、この倍の量が必要になる。

たとえば、1日20本吸うヘビースモーカーなら、

タバコだけでも、ビタミンCは400~800mgは消費されている。

食事の摂取だけではまったく足りない状態なのである。

サプリメントだと1日含有量ビタミンC2000mgが最高なので、

喫煙者なら、2000mg積極的に摂るといいだろう。

喫煙者が風邪をひきやすいのは、煙がのどを刺激して炎症を起こすっていうのもあるんだけど、
ビタミンC不足も要因にある。

ビタミンCは白血球などの免疫細胞を活性化して、免疫力を高めてくれる。

だから、ビタミンC不足は免疫力の低下にもつながるのだ。

一番はタバコを吸わないことだけど、

やめらない人がいるのが現実です。

だったらその実害を少しでも軽減するためにもビタミンCは有効である。

2014年5月20日火曜日

ハイチオールCは市販薬としてドラッグストアで売られていますね。

おもに美白効果を期待してシミそばかすの改善に使用します。

実はハイチオールはドラッグストアだけでなく病院でも処方されるお薬なんです。

市販薬の名前はハイチオールCだけど、病院で使う薬の名前はハイチオール錠という薬でほとんど同じ名前のものが使用されています。

中身はおなじLシステインなのですが医療用のハイチオール錠は医師の処方箋がないと購入することはできません。

この医療用のハイチオール錠の説明書を詳しくみてみます。

ハイチオール錠の医薬品添付文書より
効能・効果
①湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑
②放射線障害による白血球減少症。

用法・用量
湿疹、蕁麻疹、薬疹、中毒疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑に対しては、
L-システインとして1回80mgを1日2~3回経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
ハイチオールの有効成分は、L-システインです。

L-システインはアミノ酸の一種でもともと体内にあるものです。皮膚や髪の毛や爪などにも多く存在して体の内側から代謝を助ける働きがあります。

病院の医師がハイチオールを処方するときは、上記の効能・効果の範囲で使用しないと健康保険を使用して薬を処方することはできません。

効能効果にシミやそばかすは入ってないですね?

これは、シミやそばかすが病気ではないからです。だから、美白目的で使用する場合は本来であれば健康保険を使用することはできず、自由診療(自費)で処方してもらうべきものになります。でも、ハイチオールを保険で処方する医師は意外と多いです。

保険で使用するということは医師は湿疹や蕁麻疹という病名で使用します。

逆に、市販薬は健康保険の範囲なんて気にしなくてもいいので肌の美白やしみやそばかすに思う存分使えるのです。

アマゾンや楽天でも簡単に購入できます。

ちなみに、医療用のハイチオールは解毒薬というカテゴリーに分類されています。

なぜ解毒薬として使用できるのかというと、L-システインは体の中で解毒を助けるとされているSH酵素を活性化してくれるからです。

SH酵素は解毒以外にも皮膚の代謝を高めるので解毒薬としてだけでなく皮膚トラブルにも使用することができます。

また皮膚トラブル以外にも、解毒薬の応用でL-システインは二日酔いにも効き目があります。

病院では二日酔いにL-システインが処方されることはまずないけど、市販のハイチオールのパッケージには「二日酔いに」とハッキリと記載されています。

二日酔いの原因はアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドが気持ち悪さの原因なのですが、L-システインは、このアセトアルデヒドを直接分解したり、分解酵素を活性化して分解を促進してくれる働きがあります。

アセトアルデヒドの分解を助けるので、直接気持ち悪いのを治すわけではありません。

できればアルコールをのむ前に服用しておくと原因物質アセトアルデヒドが分解されるので二日酔いになりにくくなります。

さて一番使用頻度が高いのが美白目的ですが、なぜ美白に効き目があるのでしょうか?

これも前述しているSH酵素の活性化のおかげです。

SH酵素を活性化すると皮膚の代謝が促進されます。皮膚は次々と新しい皮膚が作られるんだけど、サイクルがありだいたい42日間で皮膚は新しいものにとってかわります。

このサイクルが乱れるとシミやそばかすや肌荒れの原因になるので、このサイクルを正常化してくことで様々な肌トラブルを改善してくれます。

それにくわえて、ビタミンCと協力してコラーゲン生成を助ける働きもあるのでキメの細かい肌にしてくれます。

シミに効くっていわれているのは、皮膚のターンオーバーを促進するので溜まったメラニンを古い角質と一緒に剥がしとってくれるからです。

市販のハイチオールCと病院のハイチオール錠のL-システインの含有量は同じである。

市販薬のハイチオールCにはL-システインの他にも美白を助けるビタミンCやパントテン酸カルシウムが配合されているため、

より美白目的には適しているといえるます。最近ではよりシミに効果が出るようにプレミアム版なんてのも発売されています。

2014年5月8日木曜日

皮膚科を受診した時に、よく処方されるシナールやトランサミンってなんでしょうか?

病院で処方されるときは、

火傷、傷、しみ、肝斑なんかで処方されます。

火傷や傷に直接効果があるわけではなく、

色素沈着を抑えてくれるので、火傷や傷跡を目立たなくすることが目的です。

処方例
シナール錠 3錠
トランサミン錠(250) 3錠
毎食後 30日分

こんな感じが多いんじゃないかな?

まず、

シナール錠ですが、

これはいわゆるビタミンCです。

ビタミンCは美白のビタミンとして有名でシミの原因になる、

メラニンが作り出されたり、蓄積するのを防いでくれます。

また活性酸素を除去して老化を防いでくれるとも言われています。

ちなみに、

シナールの添付文書上の効能効果は、
本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦等),炎症後の色素沈着
なお,効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
添付文書の効能効果っていうのは、

医薬品の保険適用の範囲を示していまする。

皮膚科で治療だと、炎症後の色素沈着ってのが該当する。

これがシミにも効果がるわけだ。

シミは病気とはされていないので、シミ自体には保険が適用されないのだか、

病院の医師によっては別の病名として薬をだしてくれる場合があります。

ただし、

最期の行に「効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない」との文言があることから、

長くても半年くらいが目処になるだろう。

この期間を過ぎると保険が効かなくなる。

トランサミン
これがシミ(肝斑)の治療でもっとも効果的とされている薬剤です。

これに比べたらビタミンCの方はおまけみたいなものです。

抗プラスミン薬という薬で、

トランサミンカプセルの添付文書上の効能効果は、
・全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
・局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
・湿疹及びその類症、蕁麻疹、薬疹・中毒疹
・扁桃炎、咽喉頭炎
・口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター 不思議な薬で色んな症状に効果があります。

止血剤としてつかったり、消炎剤としてつかったり、蕁麻疹の薬として使ったりと用途は様々です。

どれも効き目は抗プラスミン作用が関与していて、劇的に効くというものではないが、古くから使われている薬で、

安全性も確立しており、長期に服用しても安心な薬剤ではある。

抗プラスミン作用というのは、プラスミンの阻害作用のことをいい、プラスミンはメラノサイト活性化因子と呼ばれており、

メラノサイトが活性化すると、シミの原因であるメラニンが生成されるのでその働きを抑えることでシミに効果が期待できるわけだ。

トラネキサム酸は安全性が高いとされていることから、医師の処方がなくても市販薬として、

ドラッグストアなどのレジで購入することができる。

今現在、

トラネキサム酸のシミ目的で使用されている薬はトランシーノだけである。

最近は、トランシーノからトランシーノⅡに切り替わったみたいで、

1日の成分量は同じで、1日2回の服用で済むようになったので簡便になりました。


トラネキサム酸 750mg
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 6mg
パントテン酸カルシウム 24mg
内容を病院の医薬品名になおしてみると、

トランサミン錠+ハイチオール錠+シナール錠+ピドキサール錠なので、医療用美白成分オンパレードですね。

いちおう、

肝斑以外のシミには、

臨床データを取得しなかったので肝斑専用品ってことになっているけど、

傷跡処方としてよく使用される内容なので、普通のシミにも効きそうな気がする(テキトー)。

2014年5月6日火曜日

ビタミンCはサプリメントでもたくさん販売されていますね。

これって病院でもらうビタミンCと違うのでしょうか?

美容専門の皮膚科に行くと病院で医療用の医薬品であるシナールやハイシーを自費で販売してくれるところがあります。

シナールやハイシーは病気の治療でつかうときは、医師が処方箋で出してくれるから健康保険を利用して3割負担でもらうことができます。

でも美容(美白)目的で使用するとき話は別です。

そもそも病気の治療ではないため国が一部を負担する健康保険は使用することはできません。

当然ながら自費になります。

医療用医薬品の値段は国が決めた薬価というものがベースになりますが、自費の場合は自由診療なので薬の値段も自由に設定することができます。クリニック内で販売してもらう時には自由価格が設定されています。

ただ、もし処方箋で薬を処方してもらって薬局で薬をだしてもらう場合は薬局は薬価を使用するので、これを参考にしてみたいと思います。

ちなみに、薬価とは別に医師の診察代と薬局の処方代を請求されるので、これらもも考慮しなくてはならない。

シナール配合錠:1錠6.4円
つまり、100錠1箱で、640円

ハイシー顆粒:1g6.2円
つまり、100gで、620円

激安でしょ?

でもこれに診察代2000円、処方代1000円が加算されるとして美容クリニックで自費処方箋を出してもらった場合は、

シナール配合錠を1箱で、3640円

ハイシー顆粒100gで、3620円

これくらいが予想されます。

診察なしで、病院で薬だけ売ってくれるところもあるようなので、処方代は請求されるにしろ病院で直販売の方が薬局の手数料が取られないぶん安い。

病院が直で、自費で販売するときは自由価格になるので病院次第ではあるが1箱1000円くらいのとこが多いみたいです。

このように直販売するところは美容外科や美容クリニックをうたっているところに多い。

また、普通の皮膚科でも薬をお願いすれば出してくれるところはあります。これは、美容目的というわけではなく、あくまでも治療目的ということでの使用です。

これだと、健康保険がきくので圧倒的に安い。

ただ、治療として認めてくれるかどうかは医師の考えによります。必ずしもお願いした薬をだしてくれるとは限らない。最近では、国の方も無駄なビタミン剤の使用を制限すべくビタミン剤の保険請求を厳しくしています。

保険でビタミン剤を処方してもらう時にはあまり長期日数での処方は期待できません。もし長期で服用したいなら自費もしくは市販薬をつかいましょう。

治療で処方箋をだしてくれるのであれば、これが一番安い

さっきのシナール配合錠が1箱で3640円だったけど、これが保険で3割になるわけだから1000円で済みます。

市販のビタミンCと医療用のビタミンCに互いはあるのか?


シナールやハイシーの有効成分はビタミンCなわけですが、このビタミンC(アスコルビン酸)というのは単純な構造をしていているので、人工的に作ったものと天然のものは全く同じ構造で、効き目に違いはないとされています

病院で処方されている、シナール配合錠やハイシー顆粒も人工的に精製されたアスコルビン酸が使用されていてます。

これらはサプリメントのアスコルビン酸となんら違いはありません。

別に、医療用だからといって、必ずしもすぐれているというわけでもないのでビタミンCであれば、同様の量のアスコルビン酸を摂取すれば、効き目は同じものと考えられます。

また一番有名な医療用ビタミンCのシナール錠にいたっては、販売製造している塩野義製薬が同じ商標名で同等のものを販売しています。

塩野義製薬がシナールEXという大衆薬を販売しているのでアマゾンや楽天なんかで簡単に同等のものが手に入ります。

違いは、医療用のシナールに加えて、美白に効果の高いビタミンEやビタミンB2も配合されている。
より効き目が高いといえます。

市販薬であってもビタミンCの1日の摂取量は上限である2000㎎まで摂取できるので医療用シナール錠10錠分に匹敵する量です。

2014年5月4日日曜日

サプリメントのビタミンCってさまざまなものが売っていますが、一口にビタミンCっていてもいくつか種類があります。

その種類によって、効き目や価格が違ってくるので、たくさんの種類が売られているビタミンCの中で自分にあったものを探すときの目安になります。

ビタミンCは、栄養素としての名前なんだけど、成分名でいうとアスコルビン酸ってのがビタミンCの正体です。

実は、このビタミンCでひとくくりにしていますがサプリメントの成分を比べてみるとアスコルビン酸にもいくつか種類があることがわかります。

まず3種類あり、

・アスコルビン酸ナトリウム
・アスコルビン酸カルシウム
・アスコルビン酸(原末)


アスコルビン酸ナトリウム


いわゆるアスコルビン酸塩というもので、アスコルビン酸にナトリウムが結合した構造になっている。

ナトリウム塩を構成することで、構造的に安定し、水にも溶けやすいのが特徴です。

合成も容易であることから一番安価に購入することができます。

やたらと安いサプリメントはこのアスコルビン酸ナトリウムが使用されています。

名前からも想像がつく通りナトリウムが結合しているので、ビタミンCを摂取すると同時にナトリウムも摂取することになる。

ナトリウムの代表的なものといったら食塩がありますが、食塩って高血圧や動脈硬化の原因になるから人によっては摂取を制限したりしますよね?

ナトリウムを摂取することは、食塩を摂取することと、ほぼ同義であることから、このアスコルビン酸ナトリウムは食塩制限している人には使いづらいわけです。

どのくらいのナトリウムが含まれているのでしょうか?

アスコルビン酸ナトリウムの分子量は198です。そのうちのナトリウムの分子量は23です。

ビタミンCを積極的に摂取するのであれば、1日2000㎎摂取します。

アスコルビン酸ナトリウム:2000mgにたいして、その中にナトリウムは、230mg含まれます

230mgのナトリウムは食塩当量で0.64gになる。

成人男性の食塩は1日9gが目安。

制限している人だと6gくらいが目安。

6gを考えると食事以外で0.64gだと1日量の1/10をサプリメントだけで摂取してしまうのでこれは考慮したほうがいいだろう。

逆に、健常な人であれば0.64g程度であればさほど気にするほどの量ではない。

価格が安いので、こちらを選ぶメリットは十分にある。


アスコルビン酸カルシウム


アスコルビン酸のカルシウム塩です。ナトリウムの代わりにカルシウムで置換してあるので、高血圧の方であってもナトリウムの摂取を気にすることなく使えます。

ビタミンCと一緒にカルシウムも摂取できるので一石二鳥です。

価格はアスコルビン酸ナトリウムよりはすこしだけ高いが、それでも比較的安価です。

一応、カルシウムも1日の摂取上限が決まっているので、考慮したほうがいい。

カルシウムの摂取の上限量は2500mg/日とされていて、

アスコルビン酸カルシウム2000mgに、カルシウムは約200mgくらい含まれています。

何も薬を服用していない健常な人であればこの上限量を超えることはまずないのであまり気にしなくてもいい。

むしろカルシウムも摂れて一石二鳥である。

気をつけないといけないのが、ビタミンDやカルシウムを治療薬として使用している人です。

ビタミンDは骨粗しょう症の治療にもちいられ、カルシウムの吸収を高める効果がある、それに加えて医薬品としてカルシウムが処方されている人もいる。

ビタミンCだから大丈夫といって服用してしまうと高カルシウム血症のリスクが高まる。

高カルシウム血症は腎臓を傷めたり、飲多尿、元気消失、嘔吐、便秘、衰弱などを示す。意外と怖い病気です。

アスコルビン酸原末


これが一番純粋なビタミンCです。

値段も一番高いです。

アスコルビン酸は酸性を示す物質です。酸性物質はお酢を想像すればわかると思うが、酸っぱい。

ナトリウム塩やカルシウム塩になるとpHがあがるから酸っぱさはマイルドになる。

ということで、一番純粋なアスコルビン酸が一番酸っぱい。

ナトリウムやカルシウムが入っていないので相互作用やナトリウム摂取を気にしなくていい。

医師の処方箋で使用されるビタミンCはアスコルビン酸を使用しています。

たとえば、シナール錠、ハイシー顆粒なんてのアスコルビン酸ですね。

治療で、ナトリウムやカルシウムを考慮するなんてめんどくさいことしなくて済むからです。

これすごくないですか?原末200gですよ。だいたい2000円くらいです。1日の目安が2gです。原末なので2gつまり2000㎎ですね。

1袋で100日もつ計算になりますよね。原末が一番高いはずだけど大袋でまとめ買いしたらこれが一番やすいです。

まとめ
どれもビタミンCとしての効き目は同じなので、

あとは、食塩を気にするのか?カルシウムをとりたいのか?値段が安いほうがいいのか?

を考慮して決めるといいだろう。